【世界一受けたい授業】令和に読みたい「百刷本」ランキング(2022/3/5)

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2022年3月5日放送の「世界一受けたい授業」は直木賞を受賞した今村翔吾先生が選ぶ『百刷本』。紹介されたベスト7の本をご紹介!

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令和に読みたい「百刷り本」

コロナ禍で今本が売れている!
2021年、amazon日本文学部門の売上1位を獲得した本は33年前に発売された筒井康隆先生の「残像に口紅を」。*2021年7月28日時点

もしこの世から“あ”という言葉が消えてしまったら・・・

ひらがなが1文字ずつ消えいくという不思議な世界を描いたこの作品、「今読んでも面白い!」とSNSで話題になり2021年だけで11万部増刷。

泣ける小説として2021年に12万部増刷された重松清先生の「ビタミンF」も22年前の作品。

初版から増刷された回数「刷数」が100回を超えるような「百刷本」は真のロングセラー!

「百刷本の魅力」を教えてくれる先生は、「塞王の楯」で第166回直木賞を受賞した小説家「今村翔吾」先生!

時代を超えて愛される、令和の今だから読みたい100回以上増刷された『百刷本ひゃくずりぼん』とは?

【7位】103刷「大往生」

1994年発行、永六輔著「大往生」。

著者「永六輔」さんはテレビやラジオの司会や作家として活躍。名曲「上を向いて歩こう」の作詞も手掛けた。

この本には自分らしい死を迎えるための生き方がつづられている。

「死んだら他人の世話になるんだから、生きている間に他人の世話をしとかなきゃね」

「大往生」の後に「二度目の大往生」も書かれており、その中の言葉が今村翔吾先生の好きな言葉で、“肉体は死んでも人から忘れられなければ死なない”というメッセージが込められている深い言葉。

「人間は二度死にます。まず死んだとき、それから、忘れられた時」

【6位】103刷「統計でウソをつく法」

1968年発行、ダレル・ハフ著「統計でウソをつく法」。

難しい数学の本かと思いきや、具体的な事例がたくさん掲載されていてめちゃくちゃ読みやすい。グラフや統計データの見方が180度変わる!

発売当時、統計学は教科書も難しい本しかなく、数式を使わない統計学の入門書という切り口がウケたが、現代は統計学が身近な問題になってきたことで増刷されるように。

【5位】110刷「チーズはどこへ消えた?」

日本では2000年発行、スペンサー・ジョンソン著「チーズはどこへ消えた?」。

全世界で2800万部を売り上げた大ベストセラー!アップルやIBMなど世界のトップ企業が社員教育に採用していたという「百刷本」。

迷路の中に住む2人の“こびと”が食料だった大量のチーズが消えたときに、どんな行動をとったのか?というお話。幸せを手に入れるためにはどうしたらいいのか、深い教訓がたくさん書かれている。

「大事なものが突然失われる」という状況が描かれており、リーマンショックやコロナ禍など、巨大な変化が来るときに増刷される傾向にあるとのこと。

【4位】126刷「思考の整理学」

1986年は発行、外山滋比古著「思考の整理学」。

東大・京大で1番読まれた本として話題になり累計263万部の大ベストセラーに。

モノを考える時のコツをわかりやすく教えてくれる本で、今村翔吾先生も“もっと早く出会いたかった”という本。

例えば、

一番効率がいい勉強時間は「朝食前」。脳が一日働いて疲れきった夜より、脳をゆっくり休ませた朝の方が勉強は効率的に。しかし朝食を食べると消化で胃にエネルギーを使ってしまい脳の働きが低下。だから朝食前が最適!
よい考えが浮かばないときは「寝る」ことが大事。長時間物事を考えるより、考えることを一旦放置することで脳の中で「必要なもの」と「不必要なもの」が整頓され効率よく物事を考えられるようになる。

【3位】129刷「バカの壁」

2003年発行、養老孟司著「バカの壁」。

平成で一番売れた新書で、著者は「世界一受けたい授業」にも出演してくれた養老孟司先生。

「バカの壁」とは偏見や思い込みで自分自身に作ってしまう壁のこと。その壁を取っ払ってしまえば新しい自分に進歩できるという内容。

バカの壁を越えられない人とは…

「本当の自分があると思い込んでいる」「個性のある私」「ナンバー1よりオンリー1」

個性を大事にしすぎると周囲との協調性がなくなってしまう。個性よりまず人の気持ちを理解することが自分自身を変えるための第一歩。

今村翔吾先生曰く、
“本の中で養老先生が東大生の教え子にダメ出しをする、そんなエピソードがたくさん出てくる。東大生にもバカの壁があるんだ、とホッとする。新しい常識や新しい生活に疲れたときに読むとちょっと心が軽くなるのではないか。”
とのこと。

【2位】271刷「道をひらく」

1968年発行、松下幸之助著「道をひらく」。

戦後最も発酵されたビジネス書と言われる名書。

著者はパナソニックグループ創業者「松下幸之助」。松下さんが様々な困難をどう乗り越えてきたのか、どうすれば身も心も豊かな生活が送れるのか、その思いをつづった121のお話。名言の宝庫!

例えば、

心配事を抱えている人への言葉
⇒「憂事に直面しても、これを恐れてはならない。“心配またよし”。心配や憂いは新しくものを考え出す一つの転機ではないか」
失敗ばかりで自身をなくしている人への言葉
⇒「失敗することを恐れるよりも工夫のないことを恐れた方がいい」

かつては男性が読むビジネス書として人気だったが、約10年前からその人気を支えているのは女性。その言葉に勇気づけられた女性が集まり「松下幸之助女子会」が開かれる程。働く女性のバイブルとして今も読み継がれている。

【1位】401刷「サラダ記念日」

1987年発行、俵万智著「サラダ記念日」。

俵万智さんの短歌集で、282万部を超えるベストセラー本。

「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日は サラダ記念日

日常の中の小さな心の揺れに敏感になること。

金曜の六時に君と会うために 始まっている 月曜の朝
いつもより 一分早く駅につく 一分君のこと考える
なんでもない会話 なんでもない笑顔 なんでもないから ふるさとが好き

今村翔吾先生曰く、
“短歌に日常会話を取り入れて親しみやすくした「サラダ記念日」の功績は非常に大きい。人とのつながりが恋しくなるコロナ禍の今だからこそ心に響く作品もたくさんあると思う。”
とのこと。

この10年間だけを見ても毎年5000部ずっと売れ続けているそうです。

文庫本 刷数ランキング(岩波文庫)

【1位】136刷 「こころ」 夏目漱石

【2位】131刷 「徒然草」 西尾実・安良岡康作

【3位】128刷 「五重塔」 幸田露伴

【4位】122刷 「坊っちゃん」 夏目漱石

【4位】122刷 「茶の本」 岡倉覚三

*2022年3月5日現在

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*本記事に掲載されている情報は記事作成時点のもので、現在の情報と異なる場合があります


日本テレビ「世界一受けたい授業」
出演:堺正章、くりぃむしちゅー(上田晋也・有田哲平)、井上咲楽、重岡大毅、島崎和歌子、正門良規

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