日本の滝百選一覧|都道府県別に100選をまとめて紹介

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日本全国に数え切れないほどある滝。

その中から日本を代表する滝として選ばれたのが「日本の滝百選」。

有名な「那智の滝」や「華厳の滝」はもちろん、何段にも連なる滝、複数の滝をまとめて1選としているもの、いくつもの滝からなる滝群まで、その顔ぶれは実にさまざま。

そこで今回は、日本の滝百選100選を都道府県別に一覧にしてみました。

所在地だけでなく、読み方、落差、形態・段数、調べて分かった注意点などもあわせてご紹介。

まずは北から順番に見ていきましょう!

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日本の滝百選とは?

「日本の滝百選」は1990年(平成2年)、環境庁(現在の環境省)と林野庁の後援のもと選定された、日本を代表する100選の滝です。国土交通省の資料では、日本国内から応募された517の滝から選定されたとされています。

ここでちょっと面白いのが、

「100選」=「滝100本」とは限らない

ということ。

「流星・銀河の滝」のように複数の滝をまとめて1選としているものもあれば、いくつもの滝からなる滝群もあります。

このあたりは別の記事でじっくり数えるとして、まずは百選として選ばれた100選を一覧で見てみましょう!

滝の落差・段数・形態などは、公的機関・自治体・公式観光情報など複数の資料を照合して整理しています。測定方法や「落差」「全長」の捉え方によって数値が異なるものもあるため、資料差が確認できた場合は代表値・概数・複数値を掲載し、必要に応じて注記しています。

複数段の滝や複数の滝をまとめて1選としているものについては、数値の意味が分かるよう「各段」「各滝」と表記しています。滝群など単一の落差を示しにくいものは「-」としています。

日本の滝百選って、本当に100本?

「百選」という名前から100本の滝が選ばれていると思いきや、実際には複数の滝をまとめて1選としているケースも。

あらためて調べてみると、名前が確認できる滝だけでも160本以上ありました!

→ 日本の滝百選は本当に100本? 名前がある滝だけでも160本以上!

日本の滝百選【北海道】

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
北海道東川町羽衣の滝はごろものたき約270m7段※1
北海道白老町インクラの滝いんくらのたき約44m直瀑-
北海道島牧村賀老の滝がろうのたき約70m直瀑「飛竜 賀老の滝」とする表記あり
北海道上川町流星・銀河の滝りゅうせい・ぎんがのたき約90m・約120m(各滝)2滝※2
北海道札幌市南区アシリベツの滝あしりべつのたき約26m2条※3
北海道斜里町オシンコシンの滝おしんこしんのたき約30m分岐瀑途中から流れが2つに分かれるため「双美の滝」とも呼ばれる

※1 羽衣の滝の落差
資料によって数値が異なる。本記事では一般的に紹介される約270mを掲載しているが、国土地理院では落差250mとなっている。なお、7段になって流れ落ちる点は国土地理院からも確認できる。

※2 流星・銀河の滝
「流星の滝」と「銀河の滝」という2本の滝を合わせた百選。本記事ではそれぞれ約90m・約120mを代表値として掲載。なお、国土地理院は銀河の滝について比高100mと記載しており、数値には資料差があり。

※3 アシリベツの滝
向かって右側の雄滝と左側の雌滝が並んで流れる滝。ただし、百選の「1選」に雌滝までを構成要素として含めるのかについては、確認した資料だけでは一意に確定できないため、本記事では構造だけを記載。

日本の滝百選【東北地方】

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
青森県鰺ヶ沢町くろくまの滝くろくまのたき約85m--
青森県十和田市松見の滝まつみのたき約90m2段-
岩手県八幡平市不動の滝ふどうのたき約15m直瀑-
宮城県仙台市太白区秋保大滝あきうおおたき約55m直瀑-
宮城県蔵王町三階の滝さんかいのたき約181m3段-
秋田県小坂町七滝ななたき約60m多段-
秋田県鹿角市茶釜の滝ちゃがまのたき約100m--
秋田県由利本荘市法体の滝ほったいのたき約57m3段-
秋田県北秋田市安の滝やすのたき約90m2段-
山形県米沢市滑川大滝なめがわおおたき約80m-※1
山形県戸沢村白糸の滝しらいとのたき約124m--
山形県鶴岡市七ツ滝ななつたき約90m多段-
福島県須賀川市乙字ケ滝おつじがたき約6m直瀑-
福島県檜枝岐村三条の滝さんじょうのたき約100m直瀑-
福島県郡山市銚子ケ滝ちょうしがたき約48m直瀑-

※1 滑川大滝の落差
落差については資料によって約80m、約100mなどの記載あり。本記事では代表値として約80mを掲載し、異なる公的・公式資料の数値は注記として表記。

日本の滝百選【関東地方】

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
茨城県大子町袋田の滝ふくろだのたき約120m4段
栃木県日光市華厳の滝けごんのたき約97m直瀑-
栃木県日光市霧降の滝きりふりのたき約75m2段-
群馬県沼田市吹割の滝ふきわれのたき約7m渓流瀑-
群馬県草津町常布の滝じょうふのたき約40m--
群馬県渋川市棚下不動滝たなしたふどうたき約37m直瀑近くに雌滝あり
埼玉県小鹿野町丸神の滝まるがみのたき約76m3段-
東京都檜原村払沢の滝ほっさわのたき約60m4段-
神奈川県相模原市緑区早戸大滝はやとおおたき約50m--
神奈川県山北町洒水の滝しゃすいのたき69m・16m・29m(各段)3段※1

※1 洒水の滝
3段からなり、山北町・神奈川県の現行案内では一の滝69m、二の滝16m、三の滝29m。資料によっては全長・総落差を約90mとする表記もある。

日本の滝百選【中部地方】

※本記事では、地方別ランキングとの集計基準を統一するため三重県を中部地方として扱っています。

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
山梨県山梨市七ツ釜五段の滝ななつがまごだんのたき-5段西沢渓谷を代表する滝
山梨県北杜市北精進ケ滝きたしょうじがたき約121m直瀑「精進ヶ滝」など表記差あり
山梨県甲府市仙娥滝せんがたき約30m直瀑-
新潟県村上市鈴ヶ滝すずがたき約55m直瀑-
新潟県妙高市苗名滝なえなたき約55m直瀑-
新潟県妙高市惣滝そうたき約80m直瀑※1
富山県立山町称名滝しょうみょうだき約350m4段-
石川県白山市姥ヶ滝うばがたき約76m分岐瀑-
福井県池田町龍双ヶ滝りゅうそうがたき約60m直瀑-
長野県須坂市米子大瀑布よなこだいばくふ約89m・約82m(各滝)2滝不動滝・権現滝からなる
長野県松本市三本滝さんぼんだき約50~60m(各滝)3滝3本の滝が一か所に集まる
長野県南木曽町田立の滝ただちのたき-滝群大小十余りの滝からなる
岐阜県高山市平湯大滝ひらゆおおたき約64m直瀑-
岐阜県下呂市根尾の滝ねおのたき約63m直瀑-
岐阜県養老町養老の滝ようろうのたき約30m直瀑-
岐阜県郡上市阿弥陀ヶ滝あみだがたき約60m直瀑-
静岡県静岡市葵区安倍の大滝あべのおおたき約85m直瀑※2
静岡県伊豆市浄蓮の滝じょうれんのたき約25m直瀑-
静岡県富士宮市白糸・音止めの滝しらいと・おとどめのたき約20m・約25m(各滝)2滝白糸の滝・音止めの滝を合わせて1選
愛知県新城市阿寺の七滝あてらのななたき約40m7段※3
三重県名張市赤目四十八滝あかめしじゅうはちたき-滝群「四十八」は単純な滝の本数ではない
三重県大台町七ツ釜滝ななつがまたき-多段複数段からなる1本の滝
三重県熊野市布引の滝ぬのびきのたき約50m4段神戸市の同名滝とは別

※1 惣滝の落差
落差には大きな資料差あり。観光資料などでは約80mと紹介される一方、国土地理院の「日本の典型地形」では落差40mと記載。本記事では一般的な紹介値として約80mを表に掲載し、国土地理院の値も併記。

※2 安倍の大滝の落差
落差は資料差あり。静岡市公式85m、同市観光サイト約90m、静岡県オープンデータ100m、観光パンフレット80m。本記事では静岡市公式の85mを採用。

※3 阿寺の七滝
「7本」の滝ではなく、7段からなる1本の滝。愛知県の景観資料では全長62m・落差約40mとする一方、新城市および愛知県の別資料では各段9m・13m・7m・25m・2m・4m・2m、計62mとする記載もある。本記事では代表値として約40mを掲載。

日本の滝百選【近畿地方】

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
滋賀県高島市八ツ淵の滝やつぶちのたき-滝群8つの主要な滝からなる
京都府宮津市金引の滝かなびきのたき約40m滝群金引・白龍・臥龍の3滝
大阪府箕面市箕面大滝みのおおたき約33m直瀑「箕面の滝」とする表記あり
兵庫県宍粟市原不動滝はらふどうだき約88m3段雄滝・雌滝の流れあり
兵庫県香美町猿尾滝さるおだき約60m2段上段・下段からなる
兵庫県養父市天滝てんだき約98m直瀑-
兵庫県神戸市中央区布引の滝ぬのびきのたき約43m(雄滝)滝群雄滝・雌滝・夫婦滝・鼓ヶ滝の4滝
奈良県天川村双門の滝そうもんのたき-滝群複数の滝を含む百選
奈良県下北山村不動七重滝ふどうななえのたき約160m7段※1
奈良県十津川村笹の滝ささのたき約32m直瀑-
奈良県上北山村中の滝なかのたき約250m--
和歌山県那智勝浦町那智の滝なちのたき約133m直瀑一の滝を一般に那智の滝と呼ぶ
和歌山県新宮市桑ノ木の滝くわのきのたき約20m--
和歌山県白浜町八草の滝はそのたき約22m直瀑-

※1 不動七重滝の落差
下北山村公式サイトでは総落差約160m。7段からなり、上から3段目の「大滝」が約80m、6段目が約30m、7段目が約40mと紹介。資料によって100m前後とする例もあるが、本記事では地元自治体が示す総落差約160mを採用。

日本の滝百選【中国地方】

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
鳥取県鳥取市雨滝あめだき約40m直瀑-
鳥取県琴浦町大山滝だいせんだき約42m2段※1
島根県雲南市龍頭八重滝りゅうずやえだき-滝・滝群※2
島根県隠岐の島町壇鏡の滝だんぎょうのたき約50m・約40m(各滝)2滝雄滝・雌滝からなる
岡山県真庭市神庭の滝かんばのたき約110m3段3段からなる1本の滝
広島県三次市常清滝じょうせいだき約126m3段-
山口県岩国市寂地峡五竜の滝じゃくちきょうごりゅうのたき-滝群5つの滝からなる

※1 大山滝の形状
百選に選ばれた1990年当時は三段の滝。その後、洪水によって二段となり、さらに2011年の台風の影響を受けて現在の姿に。環境省もこの変化を明記。

※2 龍頭八重滝
離れた場所にある「龍頭が滝」と「八重滝」を合わせて1選。龍頭が滝には雄滝・雌滝があり、八重滝は8つの滝からなる。

日本の滝百選【四国地方】

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
徳島県那賀町大釜の滝おおがまのたき約20m直瀑-
徳島県海陽町轟九十九滝とどろきくじゅうくたき本滝約58m滝群※1
徳島県神山町雨乞の滝あまごいのたき約27m・約45m(各滝)2滝雄滝・雌滝からなる
愛媛県宇和島市雪輪の滝ゆきわのたき-滑床型※2
愛媛県久万高原町御来光の滝ごらいこうのたき約100m3段-
高知県大豊町龍王の滝りゅうおうのたき約20m直瀑-
高知県香美市轟の滝とどろのたき約82m3段-
高知県越知町大樽の滝おおたるのたき約34m直瀑

※1 轟九十九滝
本滝は落差約58m。上流に大小の滝が連続し、公式案内では本滝を含め少なくとも10の名前のある滝を確認。「九十九」は実数99本を示すものではない。

※2 雪輪の滝
滑床を約300mにわたって流れ落ちる滝。「300m」は落差ではなく、滝の長さ(全長)として紹介される数値。

日本の滝百選【九州・沖縄地方】

都道府県市町村滝名読み方落差形態・段数注記
佐賀県唐津市観音の滝かんのんのたき約45m直瀑※1
佐賀県唐津市見帰りの滝みかえりのたき約100m--
熊本県菊池市四十三万滝よんじゅうさんまんたき約45m渓流瀑※2
熊本県八代市栴檀轟の滝せんだんとどろのたき約70m直瀑-
熊本県南阿蘇村数鹿流ヶ滝すがるがたき約60m直瀑-
熊本県人吉市鹿目の滝かなめのたき雄滝 約36m滝群※3
大分県宇佐市東椎屋の滝ひがししいやのたき85m直瀑-
大分県豊後大野市原尻の滝はらじりのたき17m直瀑-
大分県九重町震動の滝しんどうのたき83m・93m(各滝)2滝※4
大分県玖珠町西椎屋の滝にししいやのたき86m直瀑※5
宮崎県都城市関之尾滝せきのおのたき18m直瀑※6
宮崎県都農町矢研の滝やとぎのたき約73m--
宮崎県延岡市行縢の滝むかばきのたき77m直瀑-
宮崎県高千穂町真名井の滝まないのたき約17m直瀑-
鹿児島県姶良市龍門滝りゅうもんだき46m直瀑-
鹿児島県屋久島町大川の滝おおこのたき88m--
沖縄県竹富町マリユドゥの滝まりゆどぅのたき約16m2段-

※1 観音の滝
観音の滝を中心とする渓谷は8つの滝と淵で構成。唐津観光協会も百選の景勝地として案内しているが、8つすべてを百選の構成本数とは扱わない。

※2 四十三万滝
「四十三万」は滝の本数ではない。名称の由来には、九州日日新聞社の景勝地百選で43万票を集めたことにちなむ説と、1日平均水量43万石にちなむ説がある。

※3 鹿目の滝
雄滝・雌滝・平滝の3滝から構成。人吉市の文化財資料でも3滝からなることを明記。表の落差は代表して雄滝約36mを掲載。

※4 震動の滝
雄滝83m・雌滝93mからなる。九重町は2滝からなる「震動の滝」を日本滝100選と紹介。一方、別資料では雄滝を百選対象として明記するものもあり、選定範囲の表現に資料差あり。

※5 西椎屋の滝
落差は玖珠町公式資料内でも86mと83mの記載あり。本記事では滝単独の公式ページに記載された86mを採用。

※6 関之尾滝
百選の自然滝は幅40m・落差18m。近くの男滝・女滝は明治時代に造られた人工滝のため、百選の構成本数には含めない。

日本の滝百選が選ばれているのは43都道府県

100選を都道府県別に整理すると、47都道府県すべてから選ばれているわけではありません。

選外となった県は、千葉県・香川県・福岡県・長崎県の4県。

つまり、百選があるのは43都道府県です。

一方、最も多い北海道には6選あります。都道府県別の選出数を集計した資料でも、全国合計が100選であることが確認できます。

都道府県別・地方別に集計すると、単純な一覧だけでは見えてこなかった違いも出てきました。

詳しくはこちらの記事でランキングにしています。

「日本の滝百選」多い都道府県ランキング!高さ・低さ・地方別など徹底比較

一覧にすると「100選=100本」ではないことも見えてくる

100選を一つずつ調べていて気になったのが、

「百選には、実際には何本の滝が含まれているのか?」

ということ。

流星・銀河の滝は2本。

三本滝は3本。

神戸の布引の滝は4本。

寂地峡五竜の滝は5本。

さらに龍頭八重滝のように、複数の滝や滝群をまとめて1選としているケースまであります。

反対に「七ツ」「四十八」「九十九」などの数字が名前に入っていても、その数字をそのまま滝の本数として数えられない滝も。

となると……

日本の滝百選、実際は100本よりかなり多いんじゃない?

気になります。

そこで次は、今回の100選をさらに分解。

確認できる滝の数を足し上げて、

「日本の滝百選には、少なくとも何本の滝があるのか?」

調査してみる価値ありそうです!

まとめ

今回は、日本の滝百選100選を都道府県別に一覧にしてみました。

並べてみると、豪快な直瀑から何段にも連なる段瀑、複数の滝からなる滝群まで、本当にバリエーションが豊富。

さらに詳しく調べると、落差ひとつ取っても資料によって数値が違ったり、選定後に姿が変わった滝があったり、複数の滝をまとめて1選としていたり……。

ただただ100個の名前を並べるだけでは見えてこないこと、結構ありました。

この一覧をベースに、都道府県別、地方別、落差、形態、段数、実際の滝の本数など、これからもいろいろな角度から比べていきたいと思います!

参考資料・集計について

日本の滝百選は、1990年(平成2年)に環境庁(現・環境省)と林野庁の後援のもと選定されています。

本記事では百選100選の母集団を複数の一覧資料と照合し、所在地・落差・形態などについては公的機関、自治体、公式観光情報等を優先して確認しました。100選の名称・所在地・代表的な落差については全国一覧とも照合しています。

なお、落差・段数・形態・百選としての選定範囲について資料間で違いが確認された場合は、推測で一つに決めず、その旨を注記しています。

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