2023年6月28日の『林修のニッポンドリル』はこの夏旅行で訪れたい「ニッポン離島絶景SP」。番組で紹介された【美離島ベスト10】とは?!
学者が厳選!ニッポン離島絶景S
日本にある離島の数はなんと14,120島。(出典:国土地理院)
日本は世界屈指の離島大国。時間とお金をかけて海外に行かなくても日本の離島には見るべきスゴイ景色がいっぱい!
夏休み直前!この夏旅行で行きたい離島情報をお届け!
今回は研究歴22年、離島総合研究所の学者・上田嘉通が厳選した「ニッポンの激レア絶景離島」をご紹介。
海外よりお得な美離島ベスト10がこちら!
【第10位】長崎・小値賀島「真っ赤に染まるビーチ」
「こんな砂浜見たことない!」世界遺産の島にあるに真っ赤に染まるビーチ!
長崎県五島列島の北部にある「小値賀島(おぢかじま)」。
2018年、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界文化遺産に登録された130の島からなる五島列島。中でも小値賀島は人口約2,200人、佐世保から高速船で約1時間30分で到着。海水に侵食されてできた壮大な崖“五両ダキ“”なども魅力の大自然あふれる島。
数多くの離島の中でも異世界のように真っ赤に染まるビーチ絶景「赤浜海岸」。
なんと、砂も砂利も一面真っ赤。全長約1kmの赤い砂浜と青い海のコントラストが地球上のものとは思えない神秘的な光景。
小値賀島は火山島で、鉄分を多く含んだ溶岩が海底火山の噴火で急激に冷えて酸化。溶岩の鉄分が他の火山島より多いため、ビーチ以外にも地面が赤いところが多い。
【第9位】鹿児島県・硫黄島「水中オーロラ」
「まるでオーロラ!?」奇跡の海中絶景!
鹿児島県薩南諸島の北部にある「硫黄島」。
東京都・小笠原諸島の硫黄島が有名だが、鹿児島県にも硫黄島と呼ばれる島がある。
鹿児島県・硫黄島は鹿児島港からフェリーで約3時間30分。
奇妙な仮面を被った神が暴れまわり悪霊を祓う奇祭“メンドン”など離島ならではの独特な風習が残る、人口130人ほどの小さな島。
硫黄島の近海でしか見られない海中の絶景「水中オーロラ」。
透き通る紺碧の海がエメラルド色に輝き出すオーロラのような神秘的な美しさ。
島内には硫黄岳という活火山があり、硫黄島は島の至るところで島特有の成分を持った温泉が湧き出す温泉島。
それに伴い船が入港する長浜港は水面が世界的にも珍しい赤茶色。温泉成分の影響で変色。
温泉成分の赤茶色に太陽光が差すと光の屈折の関係で緑色に変色すると言われており、美しいオーロラのような光景に。
さらに硫黄島の別の場所では“ミルキーブルー”と呼ばれる乳白色の温泉も湧き出しており、海から陸からも絶景が観られるのが硫黄島の特徴。
また、島民よりクジャクの数が多いと言われるほど島の至るところでクジャクが見られる。
そんなクジャクの中に見ると幸せになれる伝説の“白クジャク”が。白クジャクは古来より「神の使い」や「天女」と呼ばれ、邪気を祓ってくれる縁起の良い生き物とされている。
【第8位】島根県・隠岐の島「ローソク島」
「大自然が生み出した奇跡!」船上の夕日絶景!
島根県隠岐諸島にある「隠岐の島」。
本州から約70km北に位置する隠岐諸島の中でも最大の島で、古事記にも登場し“神の宿る島”とも呼ばれている離島。
日本海の荒波に削られた断崖絶壁や奇岩(トカゲ岩・よろい岩など)が多いことでも有名で、中でも人気なのが特殊な形をした奇岩。
西側が全面水平線の離島ならではの絶景「ローソク島」。夕日と重なるとまるでローソクに火が灯ったような神々しい姿に。その神秘的な姿からパワースポットとしても話題に。
ローソク島を見るのにオススメなのが遊覧船。
夕日の微妙な位置関係を合わせることができるのでベストショットを見逃さず撮影可能。日没に合わせて出港する遊覧船ツアーは湿度の関係で空が赤く染まりやすい夏がベスト!
【第7位】新潟県・佐渡島「ウミホタル」
「日本海がきらめく!」夜の海の神秘!
日本海に浮かぶ新潟県「佐渡島」。
人口は約50,000人。日本最大級の離島となる佐渡島は佐渡金山など観光地としても有名。
陽の光がある時は穏やかな真野湾のビーチ。夜の帳が下りると、暗い夜のビーチに青白く輝く神秘の光。まさに満天の星のよう!この光の正体は「ウミホタル」。
ウミホタルは体長約3mm、浅い海に住む小さな甲殻類の一種。刺激を与えると防御反応で青白く光る発光成分を分泌する生物。主に温かい西日本でよく見られるのだが、生息条件は流れが速くない海で淡水が混ざらないこと。そして何より海水がキレイなこと。佐渡島の中でも透明度が高く、夏は比較的穏やかな日が多い真野湾でだけ見ることができるとのこと。
真野湾は砂浜が広く、ウミホタルが長く帯の様に広がっている光景が見られる。
6月~8月の夏が見ごろのシーズン。夏には定期的にウミホタル鑑賞イベントが開催され、観光客も見やすい絶景となっている。
【第6位】東京都・小笠原諸島「グリーンフラッシュ」
「見ることができたら幸せになれる!」ハワイで有名な奇跡の夕日絶景!
東京から1,000km離れ、30余りの島から構成される「小笠原諸島」。2011円には世界自然遺産登録されるほど手付かずの大自然が残る日本屈指の離島。
そんな小笠原諸島でハワイで有名な夕日が沈む時のレア光景「グリーンフラッシュ」を見ることができる。
グリーンフラッシュとは光の屈折の関係で夕日が沈む瞬間に黄色の光が緑色の光に変わるとても珍しい現象。グリーンフラッシュが見られる条件として、空気が澄んでいること、水平線や地平線に雲が無いことが必須。
ハワイなどでは見られる確率が高いとして多くの人がその瞬間を見に訪れる。日本でも北海道や沖縄・石垣島でも見られるところが他にもあるが、日本ではやはり小笠原諸島の父島が一番出現頻度が高いと言われている。
【第5位】鹿児島県・奄美群島「アマミホシゾラフグ」
「宇宙人の仕業か!?」謎多き海底のミステリー絶景!
鹿児島県にある奄美大島など8つの有人島を有し、約10万人の人口が住む「奄美群島」。高い透明度を誇る海は世界有数のダイビングスポットとして知られている。
そんな奄美群島の海底で見られるのが、まるで宇宙人が作ったのではないかと思うミステリーな絶景。
水深30m程の海底に現れる奄美群島近海でしか見られない謎の幾何学模様。
直径は約2m、多数の放射線状の溝はきれいな幅で描かれておりまるでミステリーサークルのよう。縁には二重の土手のような盛り上がりがあり、無数の貝殻の破片が。逆に中心部に貝殻などはなくキレイに除去されている。
4月~8月にだけ海底に突然現れるというこの絶景。
実は、これを作っているのは「アマミホシゾラフグ」という魚。
しかも2014年に発表された新酒のフグで奄美群島近海に生息。
摩訶不思議なミステリーサークルを作る理由は求愛行動で“愛の巣”を作っているとのこと。
【第4位】沖縄県・平安座島「海中道路の遠浅絶景」
「デートスポットにも最適!」最高に映える遠浅絶景!
沖縄本島から繋がる人口約1200人の平安座島を結ぶ道「海中道路」。
海の中に道路があるように海との距離が非常に近く、条件が整うと素晴らしい絶景が見られる。
水面反射が映える美しい景色でまるでウユニ塩湖。
海中道路の両脇に海が歩いて行けるような遠浅で、風がなくなるいわゆる“ベタ凪”になりやすいのが特徴。
キレイな写真が撮れやすい風が弱い日の干潮時に合わせて撮影する“ウェディングフォトプラン”が、沖縄で結婚式を挙げるカップル達に大人気となっている。
さらに、同じく沖縄県で3番目に大きい「石垣島」の遠浅な干潟の海でもレア絶景が見られる。
沖縄の干潟と言えばマングローブを思い浮かべる人が多いと思うが、マングローブは群生して生えるもの。石垣島の中でも唯一手つかずの森が残り、世界的に条約で保護されてえいる「名蔵アンパル」という干潟に群生したマングローブの姿は圧巻!
しかし、その名蔵アンパルの近くで本来起こるはずない神秘のマングローブが見られる。それが水面反射が美しい1本のマングローブ!
群生から種が流れ、奇跡的に1本だけ根を生やしたこの木は、その凛とした姿から「1本マングローブ」と呼ばれ観光名所となっている。
さらに海の光景を紹介。
沖縄本島から西へ約100kmに位置する「久米島」。人口は約7300人。沖縄の中でも琉球王朝の時代から特に美しいと称えられてきたエメラルドグリーンの海がまぶしい離島。
その中にある無人島の「ハテの浜」は“東洋一の浜”と言われるレア絶景ビーチ。
白い砂浜とサンゴの欠片だけでできた無人の浜は日常を全て忘れさせてくれる理想の楽園。
ハテの浜はツアーでしか参加できないが、中でもサンセットツアーが大人気。夕日を眺めるためにハテの浜に行く人も多いとのこと。
【第3位】沖縄県・伊江島「電照菊」
「あれは幻の輝き!?」島民の生活から生まれた産業絶景!
沖縄本島の北西9kmに位置する「伊江島」。
人口は約4300人の第一次産業である農業が主に行われているのどかな島。
闇夜に点々と浮かぶイルミネーション!?
遠くまで広がる整然と並ぶ電飾、それを際立たせる漆黒の大地。まるで電光掲示板のようなはっきりと分かれる光と闇の情景。
このイルミネーションの正体は「電照菊」。
電照菊は夜間に菊畑に照明を当てることで菊の開花時期を制御する栽培方法。
菊栽培の農家が多い伊江島では菊の需要が増加する新年に合わせて町中の畑のビニールハウスを点灯。毎年秋に夜11時頃~明け方まで灯りを照らし続けるという。菊農家を営む島民の知恵と努力から生み出されたまさに産業絶景!
島のシンボル“城山”の高台から見るのがオススメ。
その他、紹介された情報がこちら↓
【のこのしまアイランドパーク】
福岡県能古島にある一面に咲き誇る「コスモス畑の花絶景」。コスモスの花の数はなんと50万本!満開の見ながら海を眺めることができる絶好のロケーション。
50年以上に渡り、季節ごとに菜の花やチューリップなど様々な花を咲かせている。
博多市街地から30分で行ける能古島は、日帰りで気軽に遊びに行けるので福岡県民から隠れたオアシスとして愛されている。
【第2位】兵庫県・後ヶ島「川あらし」
「異次元の幻想空間!」伝説が宿る朝絶景!
兵庫県の北部に位置する日和山海岸に浮かぶ「後ヶ島」。
周囲約500mほどの後ヶ島は、浦島太郎が玉手箱を開けた場所という伝説が残る小さな無人島。
1950年代には竜宮城をモチーフにした遊園地建設。今は使われておらず上陸することもできない廃墟となっているのだが、壮大な朝絶景を見ることができる。
まるで伝説の竜宮城が現れたかのような雄大な世界が。島に向かって雲海が勢いよく流れる様子はこの世のものとは思えない幻想空間。
通常見られる雲海は霧が停滞して雲が海の様になる絶景だが、離島の雲海は海の上に雲が荒波のようになる言わば“海雲海”。
これは“川あらし”と呼ばれる現象で、川の水面で発生した霧が強風によって川伝いに流される現象。
後ヶ島の近くにある円山川は火口付近が山に挟まれており、そこに霧が集まり、上流からの風もより強風になるため霧が勢いよく海に流れ出るとのこと。
日本の一級河川ではこれまで3ヶ所(兵庫県・円山川、愛媛県・肘川、鹿児島県・川内川)でしか観測されたことがない超激レア絶景。
[川あらしの条件]
・前日の日中と当日朝の気温差が大きい
・よく晴れた日
・・・など
カメラ愛好家はこの瞬間を狙って撮りに行くとのこと。
【第1位】沖縄県・八重山諸島「星空絶景」
「世界に認められた美しさ!」南国を埋め尽くす神秘の夜絶景!
見られるのは、奇跡の「1本マングローブ」でも紹介された石垣島を含む「八重山諸島」。
大小32もの離島からなるこの地域だからこそ見られる「星空絶景」。
見渡す限りを埋め尽くす無数の星の海。他に類を見ない美しさを誇る八重山の夜の煌めき。
星の輝きを一層際立たせる“夜空の暗さ”を調査したところ八重山諸島は世界トップクラスであることが判明。なんと日本初の『星空保護区』に認定。
中でも八重山諸島で見るべき星が、夏に見られる「ペルセウス流星群」。南国の夜空を瞬く流星。都会では見ることができない非日常の世界。